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2024.04.11

今話題のウェブアクセシビリティ義務化とは?満たすべき基準を解説します!(2024年4月更新)

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こんにちは。FMC広報スタッフです。

今話題になっている「ウェブアクセシビリティ義務化」。様々な場面で耳にするようになりましたね。”全ての利用者がウェブサイトで提供されている情報を理解し、サービスを利用できること”を指すウェブアクセシビリティですが、具体的にどういうものなのでしょうか。

今回は、なぜ対応する必要があるのか、満たすべき基準など、考え方やポイントをご紹介します。

1.なぜ、今ウェブアクセシビリティが話題なの?

2024年4月に施行された障害者差別解消法改正により、民間事業者に「合理的配慮の提供」が義務化されることが決定されました。この改正に伴い、ウェブアクセシビリティの重要性が再び浮上しています。

ウェブアクセシビリティは、すべての人がウェブ上の情報やサービスを利用できるようにするための取り組みであり、規格に沿って対応することで、視覚障害や聴覚障害を持つ人々など、様々なユーザーが環境や状況に左右されず情報にアクセスできるようになります。

2.ウェブアクセシビリティとは

 

そもそも、ウェブアクセシビリティとは何でしょうか。デジタル庁の「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」序文にあるテキストが参考になりそうです。

インターネットがごく一般的に利用できるようになったことで、情報へ触れる機会は大幅に増え、情報へのアクセスのしやすさ(アクセシビリティといいます)も既存メディアに比べて格段に高まったといえます。

しかし、ウェブサイトの作り方によっては、うまく情報にたどりつけなかったり、操作が困難であったりすることがあります。そんな時、「ウェブアクセシビリティ」が整っていれば、多くの人が環境や状況に左右されずに、自由に情報へアクセスできるようになるのです。

Webサイトはユーザーに情報を提供するためのものです。しかし、Webサイトの作り方によっては、人や環境によって情報にアクセスし辛かったり、ときには出来ないということが起こり得ます。ウェブアクセシビリティはそういった事態を防ぎ、多くの人が環境や状況に左右されずに、自由に情報へアクセスできることを目指して整備されることが推奨されます。

3.満たすべき基準・対応度合いについて

ウェブアクセシビリティでは主に「WCAG※」という基準が用いられており、日本ではJIS規格(JIS X 8341-3:2016)をもとに診断されます。

また上記基準の中では、ウェブアクセシビリティの達成度合いによるレベル(A・AA・AAA)も設けられており、国や地方公共団体は「AA」、民間企業は「A〜AA」を目指すことが推奨されています。

また対応度を示す基準も設けられており、具体的な内容としては以下の通りです。

・準拠 : 試験結果が達成基準を全て満たしている場合。公開時は試験結果を合わせて公開する。
・一部準拠 : 達成基準の一部を満たしている場合。今後の対応方針を記載する必要がある。
・配慮 : 試験の実施と公開の有無は問われない。

ウェブアクセシビリティに「準拠」していると宣言するためには、正式に試験を実施しその結果を公開する必要があります。チェックツールだけでなく人の目を通してしか確認できない項目も多いため、この試験には多くの時間が必要になります。また、外部に試験を委託する際は50万円程度から100万円程度まで、システムの規模に応じて必要となります。

それだけの時間や費用を割ける企業もそう多くはないと思います。まずはウェブアクセシビリティへの理解を深めることからスタートし、「配慮」の基準から目指していくのが良いのではないでしょうか。

4.ウェブアクセシビリティで達成すべきことは?

最初にお伝えした通り、ウェブアクセシビリティの対応は義務化されているわけではありません。

障害者差別解消法ではウェブサイトのアクセシビリティを高めておくことは「環境の整備」としてもとより努力義務ですので、すでに取り組んでいる企業はその取り組みを継続していくことが重要です。

一方で、これまで特に取り組んでいなかった企業は、これを機にアクセシビリティについて学んでみる、何をすべきなのかを確認するなど、できることから取り組みを始めることが大切です。

というわけで、ここからは、デジタル庁の「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」を参照しながら、ウェブアクセシビリティを担保する上で「達成しないと利用者に重大な悪影響を及ぼすもの」についてご紹介します。

ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」の中では「必ず達成しなければならないもの」「基本的に達成すべきこと」「状況に応じて確認すべきこと」「よく検討して導入すべきこと」も続いて紹介されています。

5.達成しないと利用者に重大な悪影響を及ぼすもの

どんなサービスやコンテンツを公開する場合であっても、これだけは必ず達成する必要がある達成基準があります。実現できていない場合、利用者がウェブページやウェブサイト内を移動したり、コンテンツを理解したりすることが極めて難しくなります。また、利用者を発作の危険性にさらしてしまう可能性があります。

JIS X 8341-3:2016の中では、必ず達成しなければいけない達成基準は「利用者がウェブページの他の部分へアクセスすることを妨げていない」状態であるということから「非干渉」という言葉を使っています。逆の言い方をすると、非干渉の達成基準に適合できていない場合は、適合できていないコンテンツや実装方法が他の部分へのアクセスを妨げている状態になっています。

JIS X 8341-3:2016では「非干渉」の達成基準は 4つあります。1つずつ確認していきましょう。

■自動再生はさせない

音声を自動再生することや強制的に再生させることは避けましょう。また、自動再生する音声は 3秒以内に収めましょう。その再生が 3秒より長く続く場合は利用者が止められるようにする必要があります。

■袋小路に陥らせない

キーボード操作だけで利用しているときに、一度フォーカスしたら抜け出せないコンテンツを作らないようにしましょう。たとえばモーダルダイアログのようなフォーカスを制限するコンテンツで起きやすいです。

■光の点滅は危険

光の点滅を繰り返すと、光感受性発作等を誘発しやすくなります。1秒に 3回を超える点滅するコンテンツを作ってはいけません。(これは適合レベル AAA 達成基準 2.3.2の説明ですが、非干渉の達成基準 2.3.1は適合判断が難しいため、達成基準 2.3.2に適合させることを推奨します)

■自動でコンテンツを切り替えない

スライドショーや自動で切り替わるコンテンツなどがある場合は、一時停止、非表示、停止の機能を設置する必要があります。画面上に動き続けるコンテンツがあると、他の箇所の操作や閲覧を妨げられる利用者がいるためです。

6.対応しなかった場合の罰則

現時点で日本において「ウェブアクセシビリティ義務化」に対する罰則規定は設けられていません。

7.さいごに

今回は、2024年4月に施行される「ウェブアクセシビリティの義務化」における概要と満たすべき基準についてご紹介しました。法改正による措置ではございますが、誰もが使いやすく、わかりやすいサイトにすることで、SEO対策としても有効です。

Webに関する知識が浅い方も、まずはウェブアクセシビリティへの理解を深めることからスタートし、不明点は制作会社に相談することをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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