BLOG

2023.07.07

リテールメディアとは?【これから絶対に来る領域】

  • お問い合わせ

    サイト制作について・採用などのお問い合わせはこちらからお問い合わせください。

  • 資料ダウンロード

    プランを詳しく知りたい方はこちらからダウンロードいただけます。

こんにちは、FMC広報です。

サードパーティCookieの規制や世間のプライバシー意識の高まりによって、ネット広告業界全体が落ち込み始めています。

しかしその中で唯一、広告の売り上げを伸ばしている大企業が2つ存在しているのです。それがAmazonとWalmart。

この2つの世界的な小売企業は、リテールメディアを活用することで、全く新しい収益源を生み出すことに成功しました。

本記事では、これから絶対に伸びるであろうリテールメディアについて解説していきます。

リテールメディアとは?

リテールメディアは小売業者が提供するメディアを指すことが多いです。

例えばAmazonで商品を検索すると、一番上に「スポンサー」と書かれた商品が掲載されます。また、大型の家電量販店では、エスカレーターの壁に商品画像がプリントされていることが多いです。また、最近はコンビニでレジ上部に広告ディスプレイが設置されるようになりました。

このように小売業者が広告を提示するケースは、すべてリテールメディアだと言えます。

また、小売業が運営しているSNSも、広義の意味ではリテールメディアです。小売業が運営するSNSは広告掲載が目的ではないものの、小売業がメディアを運営しているという意味で、リテールメディアだと言えます。

SNSの次はリテールメディア

これまでのネット広告には、2つの転換点がありました。

1つめはインターネットの登場です。インターネットが普及し、そしてGoogleなどの検索エンジンが登場したことで、人々の生活にインターネットは欠かせないものになりました。この1つめの転換点でネット広告市場を切り開いたのがGoogleです。

そして2つめはSNSの登場です。スマートフォンが普及したことで、より多くの人がインターネットを利用するようになりました。その結果、新しいサービスであるSNSが登場します。SNSはユーザー特性や行動傾向などのデータを収集することで、その人にあった広告を提示できるのが強みです。

この2つめの転換点でネット広告市場をさらに拡大させたのがFacebook(現・Meta)やYouTubeです。

そして今、3つめの転換点が訪れようとしています。それがリテールメディアです。

米国の調査会社・Insider Intelligenceの調査によると、2024年に米国のリテールメディア市場は約600億ドルに達し、全デジタル広告費の19.1%を占めるとしています。

引用元:https://www.insiderintelligence.com/content/what-you-need-know-about-retail-media-5-charts

リテールメディアが注目されている理由

リテールメディアが注目されている理由としては、以下が挙げられます。

  • サードパーティCookieに依存しない
  • AmazonとWalmartの成功
  • 従来の広告よりもパフォーマンスが高い

現在、サードパーティCookieの規制によって、MetaやGoogleの広告売上の成長が鈍化しています。なぜならサードパーティCookieが利用できないために、パーソナライズド広告の質が低下してしまったからです。

しかし、このような状況下でネット広告事業を大幅に成長させた企業があります。それがAmazonとWalmartです。

実際にAmazonは2022年第4四半期の決算で、広告事業の純売上高を前年同期比19%増の115億5,700万ドルまで伸ばし、同社のサブスクリプション事業を上回りました。なお、同時期決算でGoogleとMetaは減収しています。

ではなぜここまでリテールメディアの広告パフォーマンスが高いのでしょうか。それは、他の広告に比べて購買意欲の高いユーザーが訪れるからです。当然のことながら、Amazonを閲覧している人の大半は、何かを買おうとしています。その中で広告を表示させるので、必然的にコンバージョンに繋がりやすいのです。

また、リテールメディアはサードパーティCookieに頼らずとも、質の高い顧客データを購買データを収集できます。つまりファーストパーティでデータを収集しているので、昨今のプライバシー規制に引っかかることがありません。

事業者はリテールメディアとどう向き合う?

では、このリテールメディアの大きな波に、事業者はどのように向き合った方がいいのでしょうか。アプローチは2つ考えられます。

まず広告を出稿する際に、ぜひリテールメディアを検討してみてはいかがでしょうか。従来のネット広告出稿では、まずGoogleやInstagramを検討することが多かったはずです。しかし現在は、Amazonも選択肢に入ってきます。ほかにもニッチなリテールメディアは数多く存在するので、常に情報を収集するのがいいでしょう。

そして事業者自らがリテールメディアになるアプローチもあります。言ってしまえば、リテールメディアはメディアとECがあれば構築可能です。例えばWordPressなどでブログメディアを構築した後に、ShopifyやBASEで制作したECサイトを紐づければ、それは立派なリテールメディアです。

実際、このような形のリテールメディアは数多く存在しています。それもこれも、全てはShopifyやBASEの登場で、EC構築が容易になったからこそ実現したと言えるでしょう。

さいごに

現在、SNSは既に市場成長が高止まりしてしまい、パイの取り合い状態になっています。その裏側で急速に成長しているのがリテールメディアで、こちらはまだまだ成長の余地があります。

そのうえ、リテールメディアは米国で注目されているものの、日本ではまだ注目されていません。

リテールメディアに限らず、メディア事業は時間をかけることでようやく軌道にのるビジネスです。もしリテールメディアで事業を成長させたいのであれば、タイミングは今しかありません。

Web制作の依頼は、ぜひともFMCまで。お問い合わせ、お待ちしております。

  • お問い合わせ

    サイト制作について・採用などのお問い合わせはこちらからお問い合わせください。

  • 資料ダウンロード

    プランを詳しく知りたい方はこちらからダウンロードいただけます。