2026.01.16
【スタッフインタビュー】自分の面白いと思ったことを、最大限の影響力で伝えたい。分野を越えて探求し続ける学生エンジニア/デザイナーが灯す「らしさ」

小網 涼 Ryo Koami / インターン(フロントエンドエンジニア/デザイナー)
2002年生まれ、千葉県出身。現在は、大学にて物理学を専攻中。
2024年よりインターンシップとしてFMCに入社し、フロントエンドエンジニア/デザイナーとして活動しています。今回は、小網さん自身のこれまでの取り組みや「好きなこと」に焦点を当てながら、それらがFMCでの業務にどのようにつながっているのか、またFMCで働く中で感じていることについてお聞きしました。
Interviewer
FMC広報スタッフ
広報スタッフ:本日はよろしくお願いします!
小網:よろしくお願いします。
FMCとの出会い
-FMCでのインターンを決められた背景をお聞きしたいのですが、そもそもWeb制作やデザインに興味を持たれたのはどのような経緯だったのでしょうか?
小網:私がデザインに関心を向け始めたきっかけは、高校1年生の学園祭での発表にあります。当時、同級生が作った資料を見て、「これではお客さまに面白さが伝わらないのではないか」と感じたことがありました。その経験から、「自分が面白いと思ったものを、最大限の影響を持って誰かに伝える」という考えが、私の一貫した一つのテーマとなりました。
同じ文章や色でも、設計次第で「読みやすさ」が変わることに気づき、独学でデザインを学び始めました。そこで、伝えるための手段としてWeb制作が自分に合っていると考え、自分のスキルが活かせる場所を探していました。
広報スタッフ:FMCのどのような点に魅力を感じて、インターンに応募しようと思われたのですか?
小網:FMCに惹かれた一番の理由は、自身の気質と会社の文化が「自由」という価値観において一致したことだと思います。単に自由というのではなく、責任を伴う判断を委ねられているというFMCの環境が、私の求める自由のあり方と合っていました。
広報スタッフ:責任を伴う判断を委ねられている「自由」というのは、小網さんにとってどのようなものなのか、詳しくお聞きしてもよいですか?
小網:責任を棚に上げて権利を主張するよりも、相応の責任までセットにして広い権利がある状態が私は好きです。あくまで言葉の持つイメージの話になりますが、日本語の「自由」や「権利」という言葉よりも、英語の「Right(=権利)」という言葉の方が「責任を持てる範囲内で権利を行使する」というニュアンスがあり、しっくりきます。
広報スタッフ:小網さんにとって「自由」とは、英語の「Right(=権利)」という言葉の本質を「自由」と捉えているのですね。素晴らしいと思います。
幼少期から現在にかけて夢中になっていること
-これまでの取り組みや夢中になってきたことについてお話を聞かせてください。

広報スタッフ:大学では物理学を専攻されていますが、具体的にはどんな内容を研究されているのですか?
小網:大学では原子核理論を専攻しており、数十個から数百個の粒子が量子力学的にどのような挙動を示すかをモデル化する研究を行っています。特に、シミュレーションに膨大な時間がかかるという課題に対し、計算を効率化するためのマシン寄りの研究に注力しています。
広報スタッフ:現在は原子核理論やマシンの研究に注力しているのですね。幼少期からそのようなことには興味があったのでしょうか。
小網:幼少期から天文学が好きでした。物理を始めとした科学に興味があり、いつも夢中になって図鑑を開いていました。超新星爆発などの天体現象の内部で何が起きているかを突き詰めると、原子核理論の視点から説明することができます。その点では、天文学と現在の専攻は深く結びついています。
広報スタッフ:生粋の理系っ子だったのですね。現在は、大学の専攻以外にはどんなことに夢中になっているのですか?
小網:最近の興味関心で言うと、キーボードのミリ単位の配置や、日本語の組版アルゴリズム、さらには材料工学などです。非常に多趣味な人間なので、あくまで今現在はという感じです。数ヶ月後にはまた違うことを探求していると思います。
広報スタッフ:昔から変わらず、分野を越えて様々なことを探求し続けている姿勢が、とても素敵ですね。
多岐にわたる興味と探究心
–多岐にわたって興味と探究心があるようですが、その背景にはどのような面白みやワクワクを感じていますか?

小網:「どこかで他の分野の知識や考え方と結びつく面白さ」だと思います。
広報スタッフ:なるほど。例えばどんな時に、結びつく面白さというのを感じますか?
小網:それで言うと、キーボードのミリ単位の配置と日本語の組版アルゴリズムには結びつく共通点があります。どちらも、人間の脳や神経の癖、あるいは「使いやすさ・読みやすさ」という指標をいかに最適化してデザインに反映させるかという観点があります。Web制作にも通ずる部分があるように思います。
あとは、天体現象を解明しようとする天文学や原子核理論の研究も、視覚的なデザインや読みやすい文章のための組版(タイプセッティング)も、自分の中で共通する点があります。それは、「面白いものを誰かに伝えるためのタッチポイント」という点です。「自分の好きなことを記述したり伝えたりすることが好き」という自己言及的な欲求が根底にあるんだと思います。
広報スタッフ:なるほど。「天体現象を解明する原子核理論」も「文の内容を読みやすくするための組版」も、突き詰めていくことは自分の面白いと思ったことを伝えるためのタッチポイントと捉えているのですね。デザインの原点となった「伝えたい」という思いと、根源は同じなのですね。
それにしても、ここまで多くのことに興味を向けて探求し続けることはなかなかできないことだと思いますが、どうしてそれが可能なのだと思いますか?
小網:新しい興味が次の興味を生むからだと思います。その「指数関数的な広がり」のおかげで多岐にわたって興味を向けられています。一方で、指数関数的に広がるということは、収束の方向にも同じ事が言えます。だから好奇心の炎を絶やさないよう、一見役に立たないことでも積極的に興味を持って、とりあえずやってみることを大事にしています。
広報スタッフ:ありがとうございます。小網さんの知識の深め方は、一つの道を極めてそこから派生するというよりも、分野を超えて幅広く探求し、知識が点在しているように感じました。個別の興味(物理、天文、書体、デザインなど)が独立しているようでいて、それらの「点」がいつかどこかでつながる瞬間を、純粋に楽しんでいるように感じます。
個人的には、小網さんが小さな「点」として積み重ねてきた関心や探究が、将来どのように結びつき、どのような形へと広がっていくのか。その先に大きな可能性を感じています!
今後FMCで挑戦したいこと
-現在エンジニアとデザイナーの両方で活躍していますが、今後極めていきたいことや挑戦したいことなどはありますか?

小網:主に二つあります。一つ目はエンジニアリングの分野での挑戦、二つ目は誰もが気兼ねなく「らしさ」を表現し合える環境づくりです。
一つ目は、今後は特にエンジニアリングの分野を極めたいと思っています。エンジニアは、AIなどのテクノロジーを活用することで、生産性を複利で向上させられる「メタな技」が使えるからです。人がすべきことを自動化し、やるべきこと自体を消失させることにやりがいを感じており、それによって生み出されたキャパシティで何か新しい挑戦や別のことができるような状態になると良いと思っています。
広報スタッフ:現在新たに社内で行われている「エンジニア部」の活動は、まさにそのようなことをしていますよね。エンジニアが最先端の技術に触れることで、「自分たちでもサービスをつくれるという感覚をもつ」「IT本来の面白さを実感する」ことを目的としていると聞いていますが、具体的にはどのような活動を行っているのでしょうか。
小網:はい。現在は、リンク構造からサイトマップを生成する仕組みをAIで試作しています。この活動においては、新しいテクノロジーや新しい武器でどんなことができるのか、みんなで実際に試してみるという事自体に意味があると感じています。
広報スタッフ:なるほど。結果的に、最新の技術に触れられると同時に、アイデア実現からナレッジ共有の場にもなっているのですね。
-二つ目の、誰もが気兼ねなく「らしさ」を表現し合える環境づくりについて詳しくお話を聞いても良いですか?
小網:私が興味を持って探求したAIという分野が、エンジニア部での活動に繋がったように、「私はこんなことができます」「私はこんなことが好きでこんな人間です」ということを誰もが気兼ねなく出し合える環境をFMCで作っていきたいと思っています。
広報スタッフ:ありがとうございます。「エンジニア部」の発端は、社内のSlackの「ナレッジ共有チャンネル」や「なんでも雑談チャンネル」で、小網さんがAIなど興味のあることを頻繁に発信していたのがきっかけでしたよね。
小網:そうですね。実はこれでもチャンネルでの共有を少し抑えている方なのですが……。社内全体でのそのような発信がもっと活発であれば良いと思っています。例えばですが、FMCに新たに「個人のtimesチャンネル」なんかがあっても面白いと思います。個人が好き放題自分の好きなことやナレッジなどを共有するチャンネルです。
広報スタッフ:素敵ですね。お互いの得意領域や、人となりが可視化されることで、相互理解がぐっと深まりますね。
自分の好きなことがあるからこそ灯せる「らしさ」
-小網さんにとって、FMCの企業理念である「らしさを灯す」とはどんなものですか?

小網:「らしさを灯す」というのは「リスペクト」だと思っています。
広報スタッフ:素敵な解釈ですね。もう少し深堀りしたいのですが、お客さまのらしさを灯すという意味では、具体的にどのようなことを意識していますか?
小網:私にも好きなものやコアがあるからこそ、相手にもコアがあると想像しています。相手の要望の奥には、何かしらその人の大切な考えや価値観や意図があるんだと思いを巡らせるようにしています。「相手が何をやりたいのか」「何を解決したいのか」という意思を認め、尊重するということです。お客様のらしさを灯すためには、そのリスペクトの姿勢を大切にしています。
社内のことで言うと、相互のリスペクトに基づき、個々のやりたいことや意思を尊重し合える状態だと思っています。
広報スタッフ:メンバー同士尊重されていることを互いに感じ取れたなら、自分自身の考えや個性を率直に表現しやすくなり、その積み重ねが相互理解につながるということですね。
本日はありがとうございました!

