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株式会社ファーストシステム様は滋賀県犬上郡で省力化機器設計製作から自動化システム、製品の加工･組立･製造までのトータルでサポートを行っており、「顧客第一、技術第一、人材第一」を基本理念として「顧客満足度第一」を追求し、顧客の立場に立った品質・納期・コスト（ＱＣＤ）管理を推進しています。

今回はそんなファーストシステム様の採用サイト制作にFMCが携わらせていただきました。制作に至るまでの経緯や、制作過程のエピソードを代表取締役の犬飼様をゲストに迎え、率直なご意見をいただきました。

Interviewer
FMC広報スタッフ/ディレクター：遠藤栞/デザイナー：遠藤かの子

FMC：本日はどうぞよろしくお願いいたします。
犬飼さん：よろしくお願いします。

事業紹介

FMC：まず、御社の事業内容を教えていただけますでしょうか?

犬飼さん：弊社は二つの事業を行っています。一つが量産向けの生産設備をオーダーメイドで担うといった事業、もう一つは大手家電メーカーなどの部品の組立や検査を行う量産請負事業です。

FMC：御社の強みとなる部分はございますでしょうか?

犬飼さん：”オーダーメイドの装置“というのは言い換えますと一点ものなんです。お客さまの話を聞き、ご要望に沿った装置の設計を実現することが可能です。もう一つの軸となる量産請負は、作り出す商品が決まっていて日々同じモノづくりや検査を続けていくといった事業です。

両極端な事業展開なのですが、経営的には、景気の変動に応じて両事業のバランスが取れることが強みです。お客さま視点で申し上げますと、組立や検査は何かとトラブルがつきものなんです。例えば機械が動かなくなるなど。一般的にはそういったトラブルが起きた際は、お客さまにボールを返す場合が多いのですが、弊社の量産請負事業では生産設備の不具合が発生した際に、自社で改善提案ができる技術力が評価されています。

また、品質保証は強みですね。他社と比べても不良品率が低いというお声をいただいております。

FMC：ありがとうございます。御社の展開する2軸の事業は、さまざまな要因や状況に合わせ、柔軟性のある対応ができるといった部分が強みなのですね。

遠藤（し）：具体的にどのようなオーダーメイド製品を作られているのでしょうか?

犬飼さん：例えばシートベルトの部品を自動で組み立てる機械の設計・製造や、電気自動車の電気系統の検査装置開発など、幅広い製品を手がけています。特に電気自動車は大量に電気が流れますので、少しの傷だけでも発火の可能性があります。そういった検査を1秒に一個という速さで見なければなりません。

遠藤（し）：ありがとうございます。大変繊細な開発業務を担われているのですね。

制作の背景と経緯

FMC：早速ですが、今回採用サイトを作ろうと考えた背景と経緯は何でしょうか?

犬飼さん：まずは背景からお話すると、採用に力を入れ始めたのは4年ほど前からです。エージェントさんを中心にさまざまな採用ツールを活用しながら求人を出しておりましたが、特に機械設計の人材が集まらない課題があり、採用サイトの制作に至りました。今回一緒にプロジェクトに入ってくれた細川さんは、前職に大手人材会社で人事をやっていた経験があり、アドバイスをいただいていました。

FMC：採用サイトを作ることが応募者増加の近道に繋がると思い立ったきっかけには何があったのでしょうか？

犬飼さん：きっかけと言いますか、今回採用サイトを作ろうと思ったのは私の中で裏の意図があって。大前提としてまずは見てくれた人が「信頼ある会社だな」と感じ応募数が増えること、コーポレートサイトへの導線ができ、きちんと「売り」につながるサイトであることが重要だと考えています。

そして今回のサイト制作で何より重視していたのが、「自社の魅力を改めて社員に伝えたい」ということでした。それらを進めていく方法として、発信力のある採用サイト制作を行うことを決めました。

STUDIOテンプレートを活用したサイト制作

FMC：今回、弊社が開発したSTUDIOの「採用強化テンプレート」を選んでいただいた理由は何でしょうか?

犬飼さん：別案件の制作のご相談をさせていただいた際、ディレクターの栞さんにSTUDIOのテンプレート制作をご紹介いただいたことがきっかけでした。FMCさんのテンプレートはサイト上の見栄えが良く、採用に必要な情報があらゆる点で網羅されていました。求職者視点で見ても「信頼できる会社だな」ということが伝わる構成であったという点で選ばせていただきました。

遠藤（し）：ありがとうございます。採用サイトにおいて効果的なコンテンツを詰め込んで作成しているので、そのように選んでいただけて嬉しい限りです。

FMC：今回はこの採用テンプレートを使って、いわゆるセミオーダーという形で、テンプレートをそのまま使うのではなくファーストシステムさんに合わせた形でアレンジをさせていただきました。FMCではどういったご提案をさせていただいたのでしょうか？

遠藤（か）：一番大きなところは装置製作と請負製造の二つの事業です。ここは似ているようで異なる業務であるということをビジュアル的にも表現したいという点で、二つの事業の違いを色分けやイラストなどで表現し、わかりやすく伝えられるよう工夫しました。また、社員インタビューやフォトギャラリーなどを充実させ、会社の雰囲気が伝わるよう心がけました。

犬飼さん：そこは苦労しましたよね。二つの事業で来てもらいたい人の層が全然違うと。どっちかというわけにもいかないし、どうしようかという話をしましたね。

FMC：色分けした部分は、ブルーとグリーンに分かれている箇所ですね。他に差別化を図るにあたって、どのような意見が出ていましたでしょうか？

First System Corp. Recruiting Site-「Outline」サクッとわかる！ファーストシステムの仕事

犬飼さん：そうですね。細川さん（ファーストシステム様の外部コンサルタント）からいただいたアドバイスなのですが、応募者視点で見るとやはり人の顔が見えるサイトが良いと。どんな人が働いているかが一目でわかる、より「人」をフォーカスした作りにしようという話が出ました。そのため、社員インタビューはかなり深掘りしてもらって。”社員から見た会社の魅力“などのコンテンツなども掲載いたしました。

あとはフォトギャラリーですね。こういったコンテンツを用意することでより雰囲気が伝われば良いなという思いがあります。

FMC：社員インタビューも素敵に作られていますが、フォトギャラリーという項目、意外と見ないですよね。働いている人の様子が非常にわかりやすいです。

犬飼さん：そうですよね。アナリティクスを見ていると、このフォトギャラリーのページは4番目に見られているんです。ここまで見られるとは意外でしたが、このコンテンツを作ったのは正解でした。

遠藤（か）：それは素晴らしいですね。採用サイトは実際の雰囲気をより伝えられるようなものにすることが、マッチングの意味でも良いと思っています。フォトギャラリーを見ていただければ、一目瞭然に職場の雰囲気が感じられるようになっているので、素敵なコンテンツだと思います。

犬飼さん：あとはサイトの導線につながるデザイン面で、かの子さんにはいろいろご提案いただきました。

遠藤（か）：デザインに関してはまるっとお任せいただいて。写真だけではなかなか賑やかな印象が伝わりづらいという点で、丁度よく似合うイラストをピックアップして使用したり、「仕事を知る」ページの仕事内容を説明しているページでは、”仕事をしている社員さんはこちら“といった関連する別ページに動線を追加したり、そのような細かいご提案をさせていただきました。

FMC：なるほどです。デザイン面ではWeb視点での導線や回遊率につながるようなご提案をさせていただいたということですね。それでは、制作過程で何か苦戦したところやこだわりを感じた場面はありましたか？

犬飼さん：そうですね。トップページとフォトギャラリーの部分でしょうか。アウトラインやアイキャッチの絵だったり、パッと見たときに「内容がまだ続いていそうだな」という見せ方の部分に時間がかかりましたね。

遠藤（か）：そうですね。アウトラインのところは最後まで調整させていただきました。迅速に原稿を作っていただいたのでやりとりが大変スムーズでありがたかったです。

犬飼さん：それはありがとうございます。私たちがお渡しした素材資料は少し見にくかったり、パッと見伝わりにくいんじゃないかなと思っていました。ここはデザインの力で綺麗にまとめていただけたという印象です。

FMC：ありがとうございます。「迅速なやりとり」が行われていたということで、素材や情報の共有はどのように行なっていたのでしょうか？

遠藤（か）：プロジェクト中はメールだけでなく、弊社が用意したスプレッドシート上でやり取りを行なっていました。スピーディにフィードバックをいただけましたし、コンテンツチェックも本当に細かく見ていただきました。普段の業務でお忙しい中でも、合間を縫って確認していただいてありがたかったです。

犬飼さん：少し遅れてしまった時もあったかと思いますが、そのようなシートを用意していただけて弊社からしたら負担が少なかったかなと思います。

FMC：シート上で修正点や気になる点を入力していただいて、それを弊社がチェックしていくっといったキャッチボールが行われていたのですね。

社内の変化・成果

FMC：最初に目的としていた社内の変化や成果はございましたか？

犬飼さん：はい、ありました。制作でも課題にあがっていた二つの事業部分ですが、働いている社員も実は互いにどんな業務をしているか詳しく知らなかったんです。そういった事業部同士の業務を知るきっかけになったと聞いています。

FMC：そうなんですね！今回の採用サイト制作で、少しでも会社の魅力や理解が深まればいいなというところを仰っていたので、そこが実現できたのは嬉しいです。

犬飼さん：そうですね。応募に関しては、時間をかけていく部分かと思います。今後もコンテンツを重視した運用を行っていく予定です。現段階では、掲載している求人サイトから面談のタイミングで採用サイトを見ましたといった声を聞いていますし、弊社としても説明会の段階でこの採用サイトを使って説明したりしているんです。

遠藤（か）：すごく良い活用方法ですね。その使い方は想像していなかったです。

犬飼さん：うちは応募者の方とは面接の前に、カジュアル面談を行なっています。そんな時、ファーストステップとして「うちはこんな仕事だよ」ということをきちんと説明したり、「一緒に働くメンバーはこんな雰囲気の人だよ」とか、そんなことを分かりやすく伝えるために活用しています。

FMC：採用サービスから知っていただいた応募者さんも、ファーストシステムさんをもっと知ろうと思った時に、採用サイトがあるかないかで、熱量やその後のキャッチの強さが変わってきますよね。

犬飼さん：そう思います。今後の採用活動の展開に関しては、引き続きインタビューなどのコンテンツを増やしながら、地元の広報誌への掲載などで強化していければと思っております。

制作を終えて

FMC：今回完成した採用サイトに対してのご感想をお聞きしてもよろしいでしょうか？

犬飼さん：大満足です！見応えのある素晴らしいサイトになっているなと思います。ありがとうございました。テンプレートを使った制作をお願いしましたが、当初、テンプレートと聞くと少し色が変わるとか、そんな程度だと思っていました。ですが今回期待を大幅に超えて。「これ本当にテンプレートなんですか？」と分からないくらいのレベルで仕上げていただけたので、本当に嬉しいです。

知り合いや昔の仲間にもインタビューやデザインが素敵なサイトだねと、そのようなお声をいただけました。

FMC：ありがとうございます！FMC陣からも今回の感想はありますか？

遠藤（か）：今回、テンプレートのカスタマイズということでご依頼いただきました。テンプレートのままよりもファーストシステムさんの個性や魅力をより伝えられるようなものにできたらいいなと当初から強く思っていたので、このような形で関わることができて良かったです。真剣に向き合っていただいたからこそ熱量を感じる質の高いコンテンツになっていると思っています。そこに私もお力添えできるようデザインに力を入れましたので、満足していただけたことが嬉しかったです。

遠藤（し）：今回ディレクターとして携わらせていただいて、初めてファーストシステムさんの現場や雰囲気を知った時に、皆さんがいきいきと楽しそうに働いている様子が印象的でした。そんなファーストシステムさんの良さをありのままの状態で最大限に伝えることができるサイトにしたいと言う思いで進めさせていただきました。お力添えができて何よりです。本当にありがとうございました。

犬飼さん：ありがとうございます。嬉しいですね。私たちとしても本当にいいものを作れたなと思い感謝しております。ありがとうございました。