設立21年。板橋区に位置する株式会社サンアルクは「電気」「空調」「防災」「設備」などのあらゆる電気工事を担っています。「会社は人であり　人を大切にする会社であること」を掲げ、事業を通じてお客さまのニーズに応え続けています。

今回FMCが携わったのは、電気工事士が仕事上のやり取りに使用するための新しいコミュニケーションツールアプリ「Oen（オーエン）」のLP制作です。

今後始動していく新たなサービスということもあり、FMCメンバーと様々な議論を繰り返しながら完成に至りました。制作期間における振り返りも兼ね、率直なご意見を代表取締役の田嶋 敏彦さんと、総務部の長田 香緒里さんにお伺いしました。

Interviewer
FMC広報スタッフ/「Oen（オーエン）」LP制作プロジェクト進行担当 ：藤ノ木 まどか

FMC：本日はどうぞよろしくお願いいたします。
田嶋さん、長田さん：よろしくお願いします。

FMCを知ったきっかけ

FMC：今回ご依頼いただいた経緯を教えてください。

田嶋さん：そうですね。もともとお取引させていただいていた代理店様にOen（オーエン）の概略をお話しました。社内で制作部隊をお持ちの様ですが、今回私どもが依頼している要望に関しては少々ハードルが高いとのことで、できればそれに特化している制作会社をご紹介いただけるとのことでお繋ぎいただいたのがFMCさんでした。

当初抱えていた課題、目的

FMC：今回はLP制作をご依頼いただきましたが、FMCへ依頼する前の課題や目的をお伺いしてもよろしいでしょうか。

田嶋さん：「Oen（オーエン）」は、電気工事士が仕事上のやり取りに使用するための新しいコミュニケーションツールアプリです。アナログが根強く残る電気工事の業界において、Webアプリの導入に抵抗がある業者さんも多い中、いかに利用を促すかという部分で課題が残っていました。

今回私どもも制作に難しさを感じておりまして、現存していた当社のHPに関しては検索しても上位に”くることがない”ように、意図的に目立たないようなHPにしておりました。

FMC：そうなんですね。そのようにされた理由があるのでしょうか？

田嶋さん：はい、当社のHPを見ていただければわかると思うのですが、かなり地味に作られています。当社の事業内容は記載されているのですが、スマートフォンには対応していない形になっていて、かなり見にくいサイトになっていると思います。

それには理由がありまして、当社は電気工事でお困りの一般のユーザーの方からお電話をいただいても即座に対応できる作業員を常時会社に残しておりません。そのため、弊社のHPは一般ユーザー様向けではなく、企業の方に自己紹介代わりとしてみていただくもの、もしくは社員を採用しようとしたときに、雰囲気や事業内容を見るときになんとなく参考になればいい。そんな意味を持った経歴書代わりのサイトになっています。

FMC：そんな意図があったんですね。

田嶋さん：ですが今回のLP、Oen（オーエン）はそういうわけにはいきません。全く反対で、できればマッチングサイトとして、より多くの人に検索されたい意図があります。より多くの人に気軽に見てもらえるようにするにはどのようなサイトにしたら良いのか、社内でも検討しておりました。

FMC：既存サイトとは全く異なる目的のサイトということですね。

抽象的なイメージを具体化する作業

田嶋さん：「こういうサイトを作りたい」という目的や、大まかなイメージは決まっていたのですが、全然具体的ではなく、かなりふわっとしていたかと思います。かなり無理を言ってしまったのではないでしょうか。

FMC：社内でも検討段階の項目が多かったんですね。

田嶋さん：そうですね。最初は長田の方から藤ノ木さんに大まかなイメージを伝えてはおりましたが、かなり抽象的な話から始めていたので、徐々に具体化していくという作業が大変だったのではないかと思います。

藤ノ木：一緒に考えながらって感じでしたよね。

田嶋さん：そうでしたよね。結果から言うと最初の提示したイメージと出来上がったものはだいぶかけ離れていた気がします。もちろんそれはFMCさんと話し合いを進めていく上で決まった形です。

FMC：当初持ってらっしゃったイメージも反映しつつ、そこになかったものも制作途中に話し合いをされて決まったものもあったということですね。

田嶋さん：そうですね、それは、藤ノ木さんが背景や要望を理解してくれたので、そんな形になったのではないかと思います。逆に、作っていてどうでした？笑

藤ノ木：そうですね。私自身なかなか作ったことがない種類のサイトだったので、（サイト上の見せ方で）ものが飛んでくるという、お二人の発想力が本当に豊かでそんなところにも刺激を受けました。大変なことももちろんありましたが、作っていて楽しいサイト、見ていて楽しいサイトになったかと思います。

面白い仕掛けのあるサイトを作りたい

FMC：さまざまなアイデアやご要望があったという点で、例えばどんなご要望があったのでしょうか。

田嶋さん：細かいところですが、例えばクリックするとページが進むところも、電気屋をイメージした照明のスイッチにしてくださいとか、そういった要望にも一個一個対応してもらって。言いづらいですが、あまり要望が多いと、実はお金の話が出てくるかなと思っていたのですが。笑

でもそういうのは一切出てこなかったです。弊社に対して少しでも要望を叶えてあげたいと思ってくださって、やってくれたんだろうなと思い感謝しております。

FMC：ありがとうございます。このスイッチを押せるギミックがとても面白いですよね。

田嶋さん：通常のサイトとは異なる面白みのあるサイトになったと思います。スイッチを押してみて初めてわかるワクワク感が大変気に入っています。ドライバーとかそういうものがいっぱい飛んでくるようなアイデアは長田の方がリクエストして。

藤ノ木：ここはこだわりがありましたものね。

長田さん：止まっているサイトよりは動いている物の方がみていて楽しいですよね。

サイト完成後の成果や変化

FMC：このLPを完成させた後の変化や、今後どういう風に活用していきたいかをお聞かせいただけますと幸いです。

田嶋さん：実はまだ本格的に始動できておらず、アプリの方がβ版ということもあり、全面的にプッシュできるのはもう少し先になるかと思います。今課題となっている評価システムの部分がクリアできれば、α版として本格的に動き始めていきたいです。

今後始動した際には、Oen（オーエン）の紹介ができる名刺として、さまざまな方に見ていただけるツールとしてこのLPがフルに活躍していただく時が待ち遠しいです。

FMC：じゃあまだまだこれからですね。楽しみです。

コミュニケーションの取りやすさ

長田さん：今回はコミュニケーションの部分でかなり丁寧に向き合っていただけました。Webサイトの制作に関してはほとんど知識がない部分でしたので、専門用語を使わずに説明していただけてありがたかったです。

田嶋さん：以前サイト制作を頼んだ時、制作会社さんとの直接やりとりではなく、営業さんとのやり取りで進めていたことがあり、その時になかなか100%のイメージが伝わらず苦労しました。間に制作以外の人が入るだけでこんなにも話が遠くなってしまうのかと実感しました。ですので、今回直接話すことで制作を進めていけたのは、依頼者としては安心できました。作っている人がどこに悩んでいて、どこが伝わっていないのかを明確にできる。それってすごく大切なんだろうなと思います。

FMC：そうですよね。いただいたご要望が直接届いていないことで、何か漏れているのではないかという不安材料が増えると、制作物に対して完全に納得できなかったり。直接やりとりすることで一番温度感が伝わりやすいというのはありますよね。

田嶋さん：そうですね。言葉はなかなか難しいもので、テキスト上だけだと拡大して伝わってしまったり、縮小して伝わったりと。やっぱり直接お話できた方が伝わりますよね。

長田さん：初回の打ち合わせでは顔合わせでたくさんの方にお越しいただきましたね。

田嶋さん：そうでしたね。6名ほどいらっしゃいましたね（笑）最初は人数に驚きましたが、最終的にこういうふうに作って欲しいという私共の要望に快く対応してくださって、コミュニケーションが取れていたことが大切なんだろうなと思いました。

藤ノ木：最初の打ち合わせには私も同席させていただいていました。あの時のお話でかなり温度感や解像度が上がったような気がしています。

田嶋さん：そうですね、今回私どもはWebサイトの知識はほとんどなく、Webサイトはすべてたくさんのページがあるものだと思っていましたが、今回LPを提案してくださって、それが一番良い形だと納得もありましたし、そういう種類のサイトがあることも知ることができました。

最初にヒアリングしてくださった時に最も深くお話できた実感があります。あの時直接会っていなかったら伝わっていなかったんじゃないかと思うので、伝えられてよかったです。具体的に商品を売りたいとか会社をプレゼンしたいとかっていうよりかは、ターゲットは決まっていたけど、こちらのイメージが完全に具体的ではなかったんですよね。まだ思いだけの状態だったので。それを形にしてくださったのはありがたかったです。

FMC：今回はインタビューにご協力いただきありがとうございました！