2023.07.26
【ホームページの基本①】ウェブサイトの種類とWebに関わる会社について
こちらは初めてホームページを作ろう/作りたいと思っている方に向けた記事です。
「新しく会社を立ち上げたので、ホームページを作りたい」「広報担当になったので、ホームページのリニューアルを任された」「ウェブの仕事に興味がある」などなど、様々な状況があると思います。
ウェブだけでなく、初めての分野に関わると「まず何から知ればいいの?」状態になりますよね。
そこで、【ホームページの基本】と題して、ホームページの種類や費用、制作の流れなど、とりあえず知っておくと良いトピックについて紹介していきます。
「ホームページ」と「ウェブサイト」が指すものは違う?同じ?
まずは「なんとなく難しい」印象を持たれがちなホームページについて、ちょっと役に立つかもしれない豆知識をご紹介します。
すでにこの記事のタイトルや、導入文で何度か使っていますが、「ホームページ」とはなんでしょうか?「ウェブサイト」という言い方を聞いたことがある方もいると思いますが、「ホームページ」と「ウェブサイト」は同じものを指すのでしょうか?
答えは、「ホームページとウェブサイトは別のものを指す」ということになります。
- ホームページ/homepage=出発点となるWebページのこと
- ウェブサイト/website=Webページをまとめた集まりのこと
この定義は英語で考えるとイメージしやすいです。”homepage”は文字通りhomeとなるページのことで、複数ページで構成されたウェブサイトの一番上の階層に位置するものになります。
日本語で厳密な意味の「ホームページ」を表現するときは「トップページ」と呼ぶのが一般的です。これは、階層化されたウェブページの中で、一番上に位置するページとイメージするとわかりやすいです。英語では前述のように”homepage”の定義が定着しているため、”toppage”とは言わず、英語サイトのナビゲーションには「HOME」と表記されています。(もちろん日本語のサイトでも「HOME」表記をすることがあります)
一般的に「ホームページを作りたい」と考えたとき、それは狭義では「ウェブサイト」のことでしょう。ただし、日本ではホームページをウェブサイトと同義で使うことが多く、厳密な定義を知らなくても困ることはありません。制作会社も「ウェブサイト」よりも「ホームページ」のほうが一般的な用語だとわかっているので、「ホームページ」を依頼したらトップページだけが出来上がってしまったということはまず起きません。
こちらの記事では、「ホームページ」という言い方で統一していきたいと思います。
ホームページの6つの種類
ホームページは用途や作り方、使用するシステム等によって区分することができます。ここではホームページの役割ごとに分類して、とりあえず覚えておけば良いものをご紹介します。
①コーポレートサイト
コーポレートサイトは企業の紹介をするためのサイトです。
一般的なコンテンツとしては、会社概要やサービス紹介、お知らせ、お問い合わせが挙げられます。ホームページを見た人に対して会社紹介を行い、お問い合わせ完了までを導く役割をもっています。
企業規模によってページ数は様々ですが、最低限必要な情報を掲載すると5ページ以上になると見込んだほうが良いでしょう。
想定されるターゲットは、取引先、株主、見込み顧客がメインで、サブターゲットとしては求職者が挙げられます。
②サービスサイト
サービスサイトはその名のとおり、サービスや製品の紹介に特化したサイトになります。上記の制作実績のように、商業施設のホームページもサービスサイトにあたります。
Web上からのサービスの申し込みを特に増やしたい場合、個別のサービスや施設の紹介に特化した情報を載せたい場合におすすめです。
想定されるターゲットは、見込み顧客がメインになります。to B かto C かによって、サイトのトンマナや訴求の温度感がかなり変わってくるのもサービスサイトの特徴です。
のちほどご紹介しますが、LP(ランディングページ)の形態を取ることも多いサイトです。
③採用サイト
こちらも名前のとおり、採用に特化したサイトになります。ターゲットも求職者がメインになります。
採用サイトを制作する上では、採用担当者とのコミュニケーションがなによりも大切になります。求職者は採用サイトに掲載された情報を見て、自分に合った会社かどうかを判断するため、採用担当者が求職者に伝えたいメッセージをホームページ上で齟齬なく表現することが採用の質向上につながります。
④ECサイト
ECサイトは電子商取引(electronic commerce)に特化したサイトで、インターネット上で商品の購入をしてもらうためのサイトになります。
商品の購入、決済などの機能が必要となるため、これまでご紹介したコーポレートサイト、サービスサイト、採用サイトとは異なるシステムを使用することが一般的で、その分費用も高くなります。
ECサイトはさらにいくつかの種類に分類することができるため、詳しくは別の記事でご紹介したいと思います。
⑤メディアサイト
メディアサイトは、記事を発信することに特化したサイトです。主に記事ページで構成されていることが特徴で、常に情報を更新して運用することが重要になります。
記事を書いてSEO対策(SEO=Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)をすることで、認知拡大をはかり、サービス申し込みや企業のブランディングを行うことができます。
ページ構成はシンプルですが、継続的なPDCAを回していくことが求められますので、運営側が体力と知識を身につけることが大切です。自社で運営する場合と、外部の専門業者に依頼する場合があります。
⑥LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ/Landing Page)は、基本的に1ページで構成された縦に長いホームページになります。お問い合わせフォームと合わせて2pになることもよくあります。
狭義のLP(ランディングページ)は、検索結果や広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことで、ホームページの種類というよりも、ページの種類の一つに分類するほうが正確です。
ただ、やはり一般的に「LP」と言う場合には、縦長の1ページのホームページのことを意味します。
LPはその機能よりも構成を指すため、掲載する内容も様々あり、商品の紹介に特化したものや、期間限定のキャンペーンを告知するためのものがあります。
一番の特徴としては、広告との相性が良いことが挙げられるため、短期間で効果を出したい場合におすすめです。
ホームページに関わる会社の種類
最後に、ウェブに関わる会社の種類とそれぞれの特徴をご紹介します。ホームページを作ることだけでなく、運用することも視野に入れると下記のように6つに区分できます。
それぞれの特徴を知っておくと、会社を選ぶ際に判断がしやすくなります。
①デザインに特化した制作会社
デザイン面の技術力に特化している制作会社です。ブランディングサイトなどを手がける会社がイメージに近いです。
- メリット:デザイン力が高いため、ビジュアルに特化したい場合におすすめ
- デメリット:システムやSEOに少し弱い
②システム開発に特化した制作会社
独自のシステム開発やチャットボット、アプリなど、システムに特化した制作会社です。
- メリット:機能面の信頼性がある
- デメリット:デザイン面が弱い
③SEO・マーケティングに特化した制作会社
SEOや広告などの「集客力」に特化している制作会社です。サイトの制作よりも運用に力を入れています。
- メリット:集客力のあるサイトにすることができる
- デメリット:サイト制作のクオリティは一般的
④制作をトータルサポートする会社
サイトのデザイン制作から実装、運用、紙媒体の制作物等も含めて、ほとんど全てを自社で完結できる制作会社です。
- メリット:一貫して制作を依頼できるので楽
- デメリット:突出した技術力を求める場合には物足りない
弊社FMCはこちらに分類されます。ホームページを新たに立ち上げる場合、ウェブの制作物だけでなく、名刺やロゴ、カタログ等の販促物も必要になることが多いです。
そんな時に、1つの会社にまとめて依頼できれば、コミュニケーションが取りやすく、依頼者がホームページの制作会社と販促物の制作会社間の引き合わせを行う必要もないので、コンセプトが一貫した制作ができるという面で大きなメリットがあると考えます。
⑤代理店
安心感を求める場合は代理店に問い合わせるのもおすすめです。代理店は直接制作に関わることはあまりありませんが、大規模なホームページを立ち上げる場合などには技術面でもスケジュール面でも信頼できます。
- メリット:安心感がある。大きい規模に対応できる。
- デメリット:費用が高い。制作が外部。
⑥フリーランス
費用を抑えたい場合にはフリーランスに依頼する選択肢もあります。とりあえず気軽に作ってみたいのであれば、ランサーズ等で探してみるのも良いでしょう。
- メリット:費用が安い。
- デメリット:技術が保証されていない、リスクが大きい。
おわりに
こちらの記事では、初めてホームページ制作に関わる方に向けて、制作会社に依頼しやすいようにホームページの種類と制作会社の種類について説明いたしました。
次の記事ではホームページの制作の流れについて解説する予定です。
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